民宿の施設機能

 民宿の施設機能については、ホテル、旅館の機能とほぼ内容的には同じ面をもっています。とくに法律的規制に対しては、旅館業とほぼ同じです。たとえば、建物の高さ・構造については建築法で、火災等の非常口等については、消防法が適用され、調理室・便所等については衛生法がそれぞれ適用されるため、この許可なくして営業できないわけです。そこで、ホテル、旅館の機能とほぼ同じということで、ホテル、旅館の機能について説明します。

スポンサーリンク

 (一) 宿泊設備、ならびにそれに件う諸々の人的、物的、情報的サービスの供給。
 (二) 飲食の場としての設備、飲食物モのもの、ならびに飲食に関連する人的、物的、情報的サービスの供給。
 (三) 社交の場としての設備、およびそれに件う諸々の人的、物的、情報的サービスの供給。
 (四) 観光、娯楽、レジャー、休息の場としての設備、ならびにそれ伴う諸々の人的、物的、情報的サービスの供給。
 (四) ビジネス活動の場としての設備、ならびにそれに件う諸々の人的、物的、情報サービスの供給。
 としています。この5項目にわたってのサービス供給を、連鎖的にシステマティックにワンセットとして統合して供給することを業としているわけです。従って、多種多様な要素をもっていると考えてよいでしょう。このような機能をもつことによって民宿施設機能立地となりうるわけです。このようなことから、上級の設備条件をもったところもあれば、下級の設備しか具備していない民宿もあり、不公平な場合があり得ます。
 このような問題は過去の経験と、勘や推量で処理できません。それには設備を充実して、立地条件として価値提供をはかるべく情報交換をしていく姿勢が大切でしょう。そして、環境立地と民宿施設機能立地の統合によって有機的結合がなされ、「観光」立地に導くことになります。しかし、顧客側の意識ならびに宿泊サービス施設利用行動の変化にともなって立地政策を考えていかなくてはなりません。そこで、次に立地政策の体系をみてみましょう。
 (1)立地選択(新たに業を起こす場合)
 (2)立地改善(現環境に働きかけ、条件回復改善を図る)
 (3)立地移動(現地点ないし地区、地域に見切りをつけ、経営の場を移動する)
 (4)立地分散(支店増設によるマーケティング機会の分散)
 としているので参考にして、今後の経営政策に役立て、新市場創造をされることを期待して止みません。

田舎暮らし

民宿の経営/ 民宿の概念/ 旅館業法と民宿/ 観光と民宿の関係/ 民宿の意義と方法/ 民宿の立地/ 民宿の施設機能/ 民宿の環境立地/ 宿泊機能を中心とした民宿の立地/ 民宿立地の一般理論/ 民宿の実態/ 長野県白馬村民宿/ 民宿の問題点と将来性/ 学生村経営の問題点と解決策/ 民宿経営の基礎概念/ 民宿経営の歴史/ 民宿経営の種類と形態/ 民宿の労務管理/ 民宿の情報管理/ 地域社会と観光創造におけるメリット/ 地域社会と観光創造のデメリット/